ヨガを始めてから、
特にここ数年は
花に触れる機会がとても多くなりました。

ヨガをすることで、
心と体が整い、
気持ちにゆとりができるので、
花でも飾ってみようか
という気分になるからでしょうか?

そして、飾った花を眺めることで、
また心が浄化されるという
良い循環が生まれてくるのです。

そういうわけで私は時々、
お花のお稽古に通っています。

今回の花材は菊。

菊、菊、菊の菊オンリーでしたが、
同じ菊でも様々な色と形があり、
改めて菊の美しさと
奥深さに気づくことができました。

うねるように伸びる茎、
鮮やかな秋色、キレのある香り。

この時期の菊はいつも以上に、
動的な生命力に溢れていました。

農薬も使わず、
まっすぐに伸びることを強いられることもなく、
伸び伸びと育てられた花々。

そんな自由奔放な姿を目にするだけで、
こちらの心まで踊るよう。

お稽古では、そんな踊るような気分を、
そのまま花器の中で表現したいと思うのですが、
これが意外に難しいのです。

自宅で(テキトーに)いける時は、
あまり何も考えないのですが、
お稽古ともなると、
丁寧にいけようと
変に肩に力が入ってしまうようです。

今回も迷ってばかりの
手ごわい時間となりました。

この力強さや美しさを表現したいという
自分の気持ちが強くなればなるほど、
しっくりいけられないのです。

私のエゴと菊の生命力が
ごっつんこしてしまうのでしょうか?

自分の思い通りにしようとすればするほど、
うまくいかなくなる。

これは、相手が花でも、
人でも同じですね。

そして、ヨガでも同じこと。

ヨガでも、
「こうしたい!」とポーズばかりにとらわれていたり、
隣の人と比べていてばかりだと、
呼吸が浅くなって、
心地よさを感じるどころか、
体を痛めてしまうことにもなりかねません。

一方、先生の花活けを見ていると、
呼吸をするように迷いなく、
軽やかにいけられていて、
あっという間に、
素晴らしい花活けが出来上がるのです。

まるで、動く瞑想をしているよう。

花々も野にあるように、
自然で心地よさそうに。

そして、先生の言葉が、
ヨガクラスで私が皆さんに伝えていることと、
言葉は違えど、
本質的には同じことだと気がつきました。

花が在りたいように、
相手が在りたいように、
自分が在りたいように。

居心地がいいところを探していく。

そのためには、まずはこちらの肩の力を抜くことから。

そして、楽しみながら。

花に触れること。

ヨガで自分の心と体に触れること。

これからも呼吸を大切にしながら、
余分な力みを抜き、
あるがままを感じ取っていく花時間、
ヨガ時間を大切にしていきたいと思いました。

皆さまもどうぞ肩の力を抜いて、
心地の良い時間を。

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柳原 愛

ヨガアライアンス認定 RYT 500 ヨガインストラクター
日本ヨガメディカル協会認定 ヨガセラピスト

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