「ヨガ的読書のすすめ」
五月晴れが気持ちよい今日この頃。
あっという間にゴールデンウィークが過ぎ去っていきましたが、
皆さんはどのような連休をお過ごしでしたでしょうか?
私はオンラインヨガレッスンを開催したり、
読書をしたり、散歩をしたりと相変わらずでしたが、
いつも以上にスローペースな日々でした。
そんな中で、一年前の今頃は何をしていたのかと、
ぼんやり思い返していたのですが、
SNSでブックカバーチャンレンジというのが流行っていたことを思い出しました。
InstagramやFacebookで自分のお気に入りの本のブックカバーを投稿し、
同時にそのチャンレンジを誰かに紹介して、
読書文化の普及活動を広めていくというもの。
私も友達からそのバトンが回ってきたので、
よく分からないまま参加していました。
あの人がどんな本を読んでいるのか、
どんな本を大切にしてきたのかを知ることは、
その人自身の心の内を覗き見るようで、
なかなか興味深い体験でした。
また、その頃は自粛期間ということもあり、
時間もたくさんあったので、いつも以上に読書に耽ることができました。
今も週に1冊ほど本を読んでいるのですが、
ヨガの教えにも「本を読みましょう」というようなものがあります。
スワディヤーヤという教えです。
これは日常生活で実践すべき5つの行いをあげた指針「ニヤマ」の中の一つです。
簡単に言えば、「人生を豊かにするにはやった方が良いよ」というオススメのことです。
スワディヤーヤとは、本来、「ヨガの聖典など書物を読み、学習する」ということ。
サンスクリット語でスヴァは「自己」、
アディヤーヤは「学習・探求・教育」という意味があるそうです。
なので、スワディヤーヤとは、その言葉が示している通り、自己探求を意味します。
ヨガでの自己探求とは、アーサナ(ヨガのポーズ)、
呼吸法、瞑想などを通しても行いますが、
日常生活の一つ一つからも人生に役立つ学びを見つけて、
自分の内面を成長させていくことです。
もともとはヨガの聖典、「ヨガスートラ」や「バガヴァットギーター」、
「ヴェーダ」などを読むことと捉えられていましたが、
今の世の中には様々な本が溢れていますので、ヨガの聖典に限定されず、
好きな分野の本を読むことでもいいと思います。
でも、本を読んだら、それで終わりという読書法だとヨガ的には物足りないです。
もったいないお化けが出るほど、もったいないです!
ここで大切なことは、ヨガの体の使い方と同じで、本で得た知識をそのままにせずに、
実生活と擦り合わせて、生かしていくこと。
印象に残った言葉をどこかに書き留めたり、
好きなフレーズは声に出して、繰り返し読んでみるのもいいですね。
本に書いてあったあの事を真似してみようとか、あの考え方を取り入れてみようとか、
目の前にいるこの友達は今、
あの本のあの人のような気持ちになっているのではないか?などなど…
読書は日々の中で起こるあれこれにヒントやアイデアを与えてくれるのです。
そんな風に小さなことからでいいので、
本から得たことを実際の日常生活に溶け込ませていくことで、
自分の思考の癖、無意識のうちに自分が目指していること、
大切にしていることに気づくことができるかもしれません。
またもや自粛期間が延長している今、
リアルに人と会って話す機会が減っているかもしれませんが、
そんな時こそ、本の中で過去の偉人や自分とは全く違う考えの人に会ってみたり、
様々な世界、立場、感情に触れ合っていく事はとても有意義なことだと思います。
自分を高めるための読書。
そして、読書で体が硬くなったら、ヨガアサナを。
セットでオススメします!
我が家のベッドサイドにはまだまだ読みかけ、
出番待ちの本が高く積み上げられていますが、
のんびり読み進めていこうと思います。
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柳原 愛
ヨガアライアンス認定 RYT 500 ヨガインストラクター
日本ヨガメディカル協会認定 ヨガセラピスト
Instagram yoga_soi