デーツってどんな果実?

 自然な甘さが豊富で「砂漠の宝石」と言われる「デーツ(ナツメヤシの実)」を知っていますか?

 ナツメヤシの起源はペルシャ湾と考えられ、そこから東西の砂漠のオアシスを伝って東はインドのタール砂漠、西はモーリタニアの砂漠地帯まで広がり、現在はアメリカ、アフリカ南部の乾燥地やインド南部までナツメヤシ栽培が行われています。その中で海外に輸出されているのはごく一部で(それ以外は国内消費)、日本で売られているほとんどがイラン産、アラブ首長国連邦(UAE)産、たまにチュニジア産やアメリカ産を見かけます。

 ナツメヤシは雌雄異株の特殊な植物で、寒さに弱く、寿命が70~80年!品種の多様性も驚きで、北アフリカだけでも1000種類近くあるそう。

ミネラルが豊富で、カリウム・鉄分・カルシウム・リン・ビタミンA・Bなどが含まるオアシスでは重要なエネルギー源となるうえに、塩と同様に外部との交易品としても貴重な食糧です。

 サハラ砂漠地域のオアシス農業は雨水に頼ることができない為、地下水を集めた地下水路を活用します。

特に有名どころはアルジェリアの横穴式地下水路「フォッガーラ」を利用した灌漑農業。フォッガーラの貴重な水は生活用水や農業への灌漑に大変役立ち、砂漠での生活を支えています。

 アルジェリアのナツメヤシ生産量は世界ベスト5に入り、特にサハラ北部に位置するビスクラ(Biskra)一帯が最大の産地になります。

特にデグレット・ヌール種が大量生産向きの品種で、品質も最高級とされています。

デーツの収穫期(北アフリカは10~11月)に現地を訪れるチャンスがあればラッキーですが、日本でもデーツを食べる際には、砂漠のオアシスの地に思いを馳せてみてください。 

9/28(土)ChezOumHさんのデーツ菓子入荷します。

ChezOumH~シェ・ウム・アッシュ
アラブ圏、主にアルジェリア、チュニジア、モロッコなどのマグレブ地方を中心としたアラブ菓子を作っています。アラブの象徴的ドライフルーツのデーツ(ナツメヤシの実)はもちろん、アーモンド、胡桃、ココナッツ、ピスタチオなどのナッツ類を贅沢に使い、ローズやオレンジのフラワーエッセンスや各種スパイスを加えたエキゾチックなお菓子をお届けします。