ジリジリと焼かれるような強い日差しに、
サウナのような高い湿度。

お盆を過ぎて空には
幾分秋の気配が混じり始めましたが、
まだまだ過酷な暑さが続いていますね。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回はインドの
厳しい暑さを凌ぐために生まれた
ヨガの知恵、
「シータリープラナヤーマ」
をご紹介します。

ほてった体を冷やし、
クールダウンさせてくれる呼吸法です。

基本的には、
ヨガの呼吸法は鼻から息を吸い、
鼻から息を吐く鼻呼吸ですが、
このシータリープラナヤーマは
口から息を吸い、
鼻から息を吐くという珍しい呼吸法。

そして、もう一つ特徴的なのが舌の使い方。

舌をアルファベットの「U」の形にして、
ストローのように息を吸うのですが、
こうすることでひんやりと冷たい空気が
喉の辺りに流れ込んでくるのが
分かるかと思います。

シータリーとは
「熱を冷ます、冷たい」という意味があり、
舌先を通る時に空気が冷やされ、
その冷たい空気が体内にこもった熱を
冷ましてくれます。

実際にやってみると分かるのですが、
鼻から吐き出す息は温かく感じます。

体の中の火照りを追い出してくれる
「シータリープラナヤーマ」は、
体を冷やす以外にも、
喉の渇きも和らげてくれたり、
だるさを解消したり、
イライラを鎮めたり、
血液を浄化したり、
リラックスをもたらしてくれると
いわれています。

体温コントロールができるようになると、
自律神経のバランスも整い、
暑い夏を快適に過ごすことが
できるようになりますので、
ぜひ古代インドの暑さ対策、
「シータリープラナヤーマ」を
試してみてくださいね。

………..

シータリープラナヤーマの方法
椅子に腰かけるか、
安定した座法で背筋を伸ばします
顎を軽く引き、
胸はゆったりと広げ、
肩の力を抜きます
舌先を口から少し出し、
ストローの様に筒状に丸めます
口から空気を吸い込みます
(舌から吸うことで
シーという音が鳴ります)
冷たい空気が入ってくるのを感じます
空気を吸い込んだら口を閉じて、
鼻から息を吐き出します
安定した呼吸のリズムで
10回ほど続けて行います

………..

中には、
舌を上手に丸められないという方も
いらっしゃるかと思います。

そんな方には次にご紹介する
「シートカーリープラナヤーマ」を
おすすめします。

口を横に「イー」と広げながら、
歯の隙間から空気を吸い込み、
口を閉じて鼻から吐き出します。

こちらも「シータリープラナヤーマ」と
同様の効果があります。

シートカーリープラナヤーマの方法

椅子に腰かけるか、
安定した座法で背筋を伸ばします
上下の歯を軽く合わせ、
口を「イー」と横に広げます
歯の間から空気を吸い込みます
(シーという音が鳴ります)
冷たい空気が入ってくるのを感じます
空気を吸い込んだら口を閉じて、
鼻から息を吐き出します
安定した呼吸のリズムで
10回ほど続けて行います

どちらの呼吸法も、
吸う時は口呼吸となり
鼻のフィルター機能を使えないので、
空気の綺麗な場所で
行うことをおすすめします。

また呼吸器の疾患をお持ちの方、
冷え症の方、
低血圧の方は控えるなどご注意ください。

………..

身も心も涼しくなる方法、
「シータリープラナヤーマ」
「シートカーリープラナヤーマ」を
生活にとり入れて、
暑い夏を元気に乗り越えてくださいね。

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柳原 愛

ヨガアライアンス認定 RYT 500 ヨガインストラクター
日本ヨガメディカル協会認定 ヨガセラピスト

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