「ヨガの海に飛び込もう」
「やりま~す!」とこのコラムを気楽に引き受けたものの、
いざ書き始めるとなると、ヨガのどこから手をつければよいのか、
悶々と悩んでしまいました。
ししゃもを焼きながらも、大根をおろしながらも、
お風呂に浸かりながらも、あれやこれやと。
うーむ. . .
大海原に小さな小舟で漕ぎ出してしまったよう。
でも、ヨガという海は、広く、深く、やさしいということを
私はすでに知っています。
なんでも受け止めてくれるのです。
(この読者の方もきっとやさしいはず…なので、
肩の力を抜いて書き記していこうと思います!)
その証拠にいまや笑いヨガ、顔ヨガ、指ヨガ、
マタニティヨガ、犬ヨガまで、多種多様なヨガが存在します。
私たち多くの日本人にとってヨガというと、いろんなヨガポーズをして、
体を柔らかくするものと思いがちですが、それはほんの一面にすぎません。
ヨガスタジオの多くで行われているものは呼吸とポーズを中心としたハタヨガ。
私のヨガレッスンでもこのハタヨガを行っています。
その他にも日常の社会生活を修行の場と捉え、
報酬や、利益、見返りを求めないカルマヨガ、
すべての中に神の存在を感じ、祈りを通じて、
神聖なものとつながろうとするバクティーヨガなどなど。
そんなバラエティー豊かなヨガ。
必ず一人一人にぴったりのヨガがあるはずなのです。
でも、今のコロナ渦でヨガスタジオに行かなくった、
ヨガをやめてしまった、ヨガをしてみたいけど、
初めてのヨガスタジオに行くのはちょっと気がひける…というお声をチラホラ耳にします。
他にも、子育て中や介護中でなかなかヨガができないというお悩みのお声も。
そんなストレスフルで忙しい時こそヨガをしていただきたいので、とても残念に感じています。
でも、大丈夫です!
声を大にしてもう一度。
大丈夫です!!
どこでもヨガはできるのです。
しかも、だれでもヨガはできるのです。
「どこでもドア」は空想ですが、「どこでもヨガ」と「だれでもヨガ」は現実です!
病気で出かけられない方はベッドに座って呼吸に意識を向けたり、
寝たまま呼吸に合わせて手足を握ったり開いたりするだけでもいいのです。
子育てや介護でヨガの時間なんて取れないという方もご安心を。
お子さんとの時間やご両親の介護と丁寧に向き合うことでもヨガは可能なのです。
何の見返りも求めず、献身的に自分の能力や時間や愛情を相手に注ぐことができていれば、
ヨガポーズを取っていなくても、カルマヨガという行為のヨガをしていることになります。
と、簡単に書いておりますが、これはなかなか大変なヨガ修行かと。
でも、何にもとらわれずに集中して、これが出来れば、
瞑想をした後のようにとても充実して満ち足りた気持ちになれるはずなのです。
なので、体が柔らかくないとできない、ヨガスタジオに行かないとできない、
時間がないとできないというような、
「ない!ない!ない!」のヨガの固定観念は脱ぎ捨てて、
大きなヨガの海にザブンと飛び込んでみてください!
きっと今のご自分にしっくりくるヨガが見つかるはずです。
ヨガの海は果てしなく広く、深く、やさしいのですから。
ということで、私は今日もスキマ時間を縫って、歩くヨガ(お散歩)をしてきます。
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柳原 愛
ヨガアライアンス認定 RYT 500 ヨガインストラクター
日本ヨガメディカル協会認定 ヨガセラピスト
Instagram yoga_soi